YOGA FOR WOMEN 女性のためのヨガ 特別セミナー

#95 YOGA FOR WOMEN 女性のためのヨガ 特別セミナー
  (http://healingyogajapan.com/workshop/index.html


去る2006年10月28日(土)、29日(日)、
「YOGA FOR WOMEN 女性のためのヨガ 特別セミナー」に参加しました。

会場は横浜、みなとみらいの一角。
改築中らしい古い洋館の一室で行われました。


このセミナーは女性の一生を節目ごとに取り上げ、
それぞれで起こるトラブルの対処法を学んでいくものでした。

講師としてインドから迎えられたのは
KYM( Krishnamacharya Yoga Mandiram )という
インドの学校を主宰されているおふたり、メネカ・デシカチャー先生と、
Dr.N Chadrasekaran(通称Dr.NC)。

KYMの活動資金を得るため、チャリティーで開催されたセミナーです。
(セラピーを求める生徒が多く、校舎増築資金に使われるそうです。)


KYMは、パタビジョイス師、BKSアイアンガー師らを弟子に、
世界中で敬愛されているT.クリシュナマチャリアの教えを広く伝えるため
T.クリシュナマチャリア氏のご子息であり、
現代の偉大なヨガマスターとして名高いT.K.V.デシカシャーが創立した学校です。

この学校の創立メンバーであり
学校内でチャンティングの責任者としても活躍されているメネカ先生は、
華奢な身体からあふれるような包容力が感じられ
「お母さん」と頼りたくなるような温かさに満ちた女性。

そしてDr.NCは、西洋医学のドクターであり
その知識と経験をもとにヨガの指導をされているという方。
親しみやすい笑顔がすてきで、とてもわかりやすい講義をしてくださいました。


参加者は女性ばかり30名ほどでしょうか。
年代はさまざまで、外国人も何名かいらっしゃいました。
休憩時間などに何人かの方とお話しましたが、
現役でヨガの先生をされていたり、かなり長いヨガ歴をもつ方がほとんどのようでした。

今回のセミナーの参加費は、2日間で3万円。
時間が長いので、割高というわけではありませんが、けして安いわけでもありません。
それだけに参加者のみなさんも、とても熱心でしきりにメモを取りながら受講されていました。

そして、「学校の活動資金を得るため」という主催の方々の真摯な気持ちが伝わってくるような、
誠実ですばらしいセミナーでした。


セミナー初日は、まずNC先生が西洋医学見地から、月経、妊娠、出産、更年期といった
女性の一生のなかで重要な意味をもつ身体の変化について説明し、
その後メネカ先生が症状別のヨガ的対処法を有効なアーサナの解説も含めて
実践してゆく、というスタイル。

先生方は英語で講義し、主催者である宗近さんが逐次通訳して進行します。


一日目のテーマは、月経前から月経の問題について。

メネカ先生によれば、人間は固形物を食べられるようになったらアーサナ(ポーズ)ができるそう!
アーサナの練習をはじめる幼児から思春期までは男女とも同様のアーサナを行いますが、
生理が始まった後の女性は、その時々の身体の状態によって適するアーサナを行う必要があるのだとか。

最初は子どもへの指導法として、
「大人のように理屈が通じない子どもたちを、いかに楽しませながら
アーサナや呼吸法を教えるか」の説明からはじまりました。

アーサナは、最初は2つ、3つを組み合わせた単純な動きから、
ポーズを少しずつ増やして徐々に複雑にしていく指導法を、実習を通して学び、
呼吸法はマントラや歌を使って、リズムにあわせて声を出しながら学ぶ方法を教わりました。

ここでメネカ先生から「日本で誰もが知っているマントラは何?」
という問い掛けがあり、
「南無妙法蓮華経かな?」となって、受講者全員で唱えることに。

みんな照れてはずかしそうでしたが、
これで会場の空気が一気に和んだり…、という場面もありました。

一日目の後半は、月経のトラブルについての講義+プラクティス(練習)でした。

最初に、物事はすべてプラーナ(向上していくもの)と、
アパナ(減らしていかなければならないもの)からできている、という世界観の説明があり、
人体も同様で、生理の問題はこの「アパナ」に関係あるということを教わりました。

それから身体の冷え、腹痛など 具体的な月経のトラブル例が挙げられ、
それぞれの症状を解消するための対処法を学びます。

例えばPMS (月経前症候群)の症状が強い人は生理以外の時は背中を鍛える
アーサナを行うようにし、
生理中はシンプルでリラックスできるアーサナを行うようにする。

生理中に脚のつけ根が張る人は、
仰向けになって膝を曲げ、上半身を左右にひねるポーズで
腰をリラックスさせながら呼吸をするアーサナが有効…、という具合に。

1日目はゆったり仰向けになったアーサナをした後、
シャバアーサナを行い、終了となりました。

朝からスタートして、終了時は陽も落ちて暗くなっていて、
「たっぷり学んだ」という満足感と疲労感でいっぱいでした。

ヨガの先生などされている方は、
この日に学んだことを、教室などで役立てられるだろうと思いました。


第二日目は結婚後のトピックでした。

まずは妊娠・出産について。

メネカ先生によると、子どもを育てる土壌となる子宮が弱ければ、
いい種をまいても元気な子は育たない。
だから妊娠前からヨガで丈夫な子宮をつくることが大切だということ。

そして妊娠中に不安定になりがちな心身のバランスを取るためにも
ヨガは有効なのだとか。


まずは、妊娠に伴って身体がどのように変化していくのかを学び、
それから妊娠中のアーサナや呼吸法を教わりました。

妊娠がわかったら、前屈、ひねり、お腹が圧迫されるもの、逆転のアーサナはやめるように。
それから息を吐く時にお腹を引っ込める呼吸もしてはいけないそう。
前屈+軽い後屈のポーズ(グースのポーズなど)はおすすめだということです。


そして、妊娠後期から行うと良い、気持ちを落ち着ける呼吸法も教わりました。
最初は炎や花を見つめながらゆったりと呼吸する練習を2?3週間続けます。
これに慣れたら目を閉じ、炎や花を思い浮かべながら呼吸をする、というものです。

この呼吸法はセミナー参加者全員で練習してみたのですが、
妊娠していなくても気持ちが落ち着く、いい呼吸法だと感じました。


二日目の後半は、更年期について。
いずれやって来る更年期に対する不安を潜在的に抱えている参加者も
多かったからでしょう、会場のボルテージはますます高まっています。

一般的に40代後半から50代頃から迎える人が多い更年期障害では、
ホルモンの状態が変化し、ホットフラッシュ、心臓の激しい動機、不快感など
さまざまな症状が起こります。

最初にそういった更年期障害に関する講義を受け、
その後症状や体質などによって有効なアーサナや呼吸法を、実技を通して学びました。

「更年期は女性にとって、とても自然な現象です」とNC先生。

また「症状と"戦おう"とせず、受け入れながら楽しむことが大切。気持ちを楽にして!」
というメネカ先生の言葉が胸にしみました。

今からヨガを続けて気持ちを安定させ、
同時にアーサナで身体もいい状態を保っておくことが大切なのだなと強く感じました。

最後は横になって、シャバアーサナでリラックスをして終了。
これですべてのカリキュラムが終了となりました。


正直、この二日間で学んだことはかなり膨大で幅広く、ついていくのが精一杯。
正しく理解するには、かなり時間が必要だろうと思います。
でも、普段からいろんな生徒さんに応対しているヨガの先生たちにとっては
役立つことが多かったのではないか…、と思いました。

それぞれのトピックスごとに詳しい解説、
その後に有効なアーサナを実践するというスタイルはとてもわかりやすく、
知識と技術、両面で理解が深まった気がします。

実技で行ったアーサナはいずれも、
例えば体調が思わしくない時でも実行できるような
気持ちのよいポーズばかりで、すっかりリラックスすることができました。

私にとっては妊娠や出産も、更年期障害もまだ少し先のことですが、
先生たちのご指導や、参加されていた人生の先輩たちの姿を見て
「いつかは来るものだけれど、広い心で受けとめていこう」
と思えるようになったのは大きな収穫でした。


ひとつ、個人的に反省したのが、自分の積極性のなさ。

白人女性の参加者は非常に積極的で、次々と質問をし、
自分に必要な情報をキャッチしているのに対して、
せっかく通訳の方がいるのに、先生が英語を使っているというだけで気後れしてしまっていた私。
こういうところを、これから少しずつでも変えていかなくては、という思いを抱きました。


さて、今回のレポートでご紹介したセミナーですが、
特別なイベントのため、いまのところ次の開催予定はありません。
今後開催されるかどうかは、今回主催された宗近さんまで、お問い合わせください。


もしも次の機会があるなら、ぜひ参加してみてください。
すべての女性と、女性に教える立場の人に役立つセミナーだと思います。

ちなみに、宗近さんがクラスを持っている「ヨガスタジオ東京」には
「クリシュナマチャリアのヨガ」というクラスがあります(担当は宗近さん)。

このクラスは、T.クシュリナマチャリア師の教えに沿ったやり方で一日の終わりのために、
アーサナ、呼吸法、瞑想、ビジュアライゼーションを使い
心身の疲労を落とし、落ち着いた心や深いリラクゼーションを得ながら
本来人間が持つ力を取り戻すことにフォーカスをしたクラス。
時間帯も夜で、1日の疲れを気持ちよくほぐすことができるでしょう。

  
今回参加させていただいたワークショップとは少し方向性が違いますが、
ゆったりしていて、年代を問わず多くの方が参加されているそうです。
興味のある方は、ぜひ参加してみてください。


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Dr.NC。
特に「○○科」というよりも、全ての病状を医学的見地とヨガ的見地から見られる
知識と経験を備えていらっしゃる方だそう

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お母さんのようなメネカ先生

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今回のワークショップの主催者であり、通訳を担当された宗近さん


Reported by ゆみ


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これ、本当に素晴らしいワークショップだったそうです。
次回開催があるなら、ぜひお見逃しなく。



Posted by:2007年02月23日 16:23  

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